ゼフィランサス カリナタ  東京・恵比寿の自宅にて  2008.6.27 幸せの生き方    
 
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妙法寺 山門 享保14年(1729) 大工西田弥八郎建立 鐘は中央  兵庫県丹波市  2008.1.24
妙法寺 山門 雪景色 享保14年 大工西田弥八郎建立  兵庫県丹波市 2008.1.24

  竹内正道著作集  雑著  
行学二道の精進
  心の財第一なり  行学二道の精進と時代にあった布教の実践  

Two way devotion of conduct & learning

 
   
 



 
 
 

vol.139  2010
2005

ミニ法話 | 法華宗真門流 平成17年

 

 

『心の財第一なり』
―JR脱線事故を振り返って
 "The treasure of the heart is the first"
- Looking back on the JR derailing accident 

 

 JR福知山線の脱線事故による大惨事が起きてから、連日マスコミで人命軽視の体質、利益中心の経営等その原因について報じています。この脱線事故により犠牲になられた多くの方に心よりご冥福をお祈りいたしますとともに遺族の方また事故に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。今回のJRは残念ながら、道徳よりも利益が先行していたと思えます。しかも最も悲しむべきことは、あらゆるところで人命軽視が見受けられるということです。

 利益を上げることは資本主義の本質ですし、早く走る電車を開発し大量輸送することも結構ですが、人の生命を預かる企業として、何よりも最重視しなければならない道徳があるはずです。我々は今回の大惨事を教訓として「生命」を大切にする社会になるよう努めなければなりません。

 利益を出すことも必要ですし、科学の発展も快適な生活をする為に必要なことですが、人間の欲望に限りは無くエスカレートする一方です。その欲望に任せ自制しなければ人間の尊厳を損なう恐ろしい社会が出来上がってしまいます。

 

 世界の人口は今世紀末には百億人になると予想され、特に人口が爆発的に増加するとされている地域はアジアです。環境汚染はますます進み、戦争核問題も身近に感じるようになりました。日本に目を移しますと、少子高齢化で経済的にも退化していき、これまでのような経済大国として発展する環境ではなくなりました。これからはあらゆる面で自制が必要となります。

 社会の担い手である若い人口が減少することを国の崩壊とする主張もありますが、「頑張れ、生めよ増やせよ」の拡張に価値をおく社会よりも感謝と共存、他者を尊重する思いやりを大切にする社会を創っていかなければなりません。その為には「仏さま」の知恵を実践することが大切なのです。「大自然に生かされ、生きる存在としての自己」に気付くことです。

 生きることは自分の思い通りに全てが出来るということではないので、仏教では四苦八苦の苦悩といっていますが、現在は社会があらゆる面で急激に変化しています。どの人も四苦八苦して生きており、特に「自己中心」で他人の迷惑を無視して生きている人も多く、極悪非道な事件も多発しています。

 ことに奇妙な宗教が横行し神仏までもが悪用されるということまで起っています。身勝手な欲望を宗教信仰で手に入れようとして逆にその犠牲となる人もおおく、献身無き宗教、他者との共存共栄や慈悲を実践しない信仰は仏の教えと無関係であります。

 

 日蓮大聖人は『崇峻天皇御書』(すしゅんてんのうごしょ)で 蔵の財より身の財優れたり、身の財より心の財第一なり、此の文を御覧あらんよりは心の財をつませ給べし。一代の肝心は法華経、法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬ひしはいかなる事ぞ、教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候ひけるぞ、賢きを人と云い、はかなきを畜という。

と御教示されております。常不軽菩薩はあらゆる人を敬い礼拝されました。それはすべての人が心の奥に持っている仏性(ぶっしょう)を自覚するよう礼拝されたのです。そこで私達は「仏さま」を信じ、人の悲しみのわかる慈悲の心を養い、自分の欲望を制御し、精神を穏やかに保ち、物事の真実を見抜く智慧を持つ事が出来る仏道を信仰し実践しましょう。

 合掌運動というのは、お題目を唱え節度を守り、御仏を仰ぐ心をもち、まず家族が合掌しあうことから始め、ものを分かち合い慈(いつく)しみのある言葉で話し合うという事です。次に近所、友人達へ合掌しあう輪をひろげましょう。人との出会いは「不思議な御縁」によってできたのですから「もったいない」「ありがたい」の心で、気長く、心穏やかに「人も、ものも大切に、恥を知り忍耐強く」合掌しあう友をつくりましょう。

 

 

 

 

vol.120  2006.5.15

日蓮聖人門連だより」 第29号 平成16年2月16日

 

 

行学二道の精進と
時代にあった布教の実践

 Two way devotion of conduct & learning and missionary practice suitable for the times 

 

    御生誕八百年にむけて

 法華宗真門流では「高祖、開祖の御心にかえろう。合掌しあう友をつくろう」のスローガンで合掌運動を展開しております。昨年十月には、後柏原天皇より「法華宗日像菩薩正統一門之開闢常不軽院日真者称大和尚也」との御宸翰を賜わりましてより五百年の聖年をむかえ慶讃法要を厳修いたしましたが、天皇陛下より御供物を御下賜いただきまして、御叡慮に報謝しつつ厳粛に記念法要をつとめさせていただき、日像菩薩開祖不惜身命の艱難、御苦労を想い破邪顕正四海皆帰妙法の誓いに邁進する願いをあらたにいたしました。

 これから日蓮聖人御生誕八百年にむけて、宗門護持興隆、合掌運動を展開しなければなりませんが、行学二道の精進と今の時代にあった布教の実践が必要なことはいうまでもありません。「行学の二道をはげみ候べし、行学絶えなば仏法あるべからず、われもいたし、人をも教化候え、行学は信心よりおこるべく候」の御教示はどんな時代になっても大切だと思います。信心と信念の教学を樹立し、時代のニーズに合致した布教を推進しなければなりません。この聖年を期にホームページによる布教も開始いたします。

 

 さて、現在の社会が危機的状況であるという認識は誰でも感じていることですが、国際競争力の低下、不況、失業、財政の悪化、特に治安の悪化は生命軽視の風潮となり、環境問題とともに極めて深刻になってきました。中国の李鵬元首相がオーストラリアで「日本をこのままの状態にしておけば二十一世紀には国の存在が急速に融けて地球上からなくなってしまう」と公言していたことが現実のことになるのでしょうか。「国際化」とか「グローバリゼーション」のうたい文句につられて、日本は国としてのアイデンティティーを喪失して急速に融けてなくなるのでしょうか。

 明治維新は文明開化に流されることなく、「和魂洋才」で日本の独立自尊を主張して近代日本を形成したのですが、大正時代以降になると日本の心を忘れて「洋魂洋才」を主張するものが多く、ついに戦争の敗北ということになりました。そして、その後の経済成長で「無魂洋才」となりエコノミックアニマルの国といわれていましたが、これもバブルの崩壊で「無魂無才」の危機の時代をむかえたのです。

 

    社会問題への統一見解、統一行動を

 現在の日本は、明治維新よりももっと大きな変革期に突入しています。少子高齢化はついに毎年六十万人づつ人口が減少して百年後には、人口が半減することがほぼ確実になってきました。土地も財産も価値を下げて、その日の生活にも困る人が急増しています。若者のフリーターが四百五十万人になっており低所得層が増加していますし、精神病予備軍や覇気のない若者がどんどん増加しています。環境の問題も宇宙空間の有機物に含まれているウイルスの報告もあり、宇宙空間に異変が起っており、天災人災が急増するともいわれております。

 今までの常識は非常識となり、世の中は「大濁世、大混迷の時代」です。先哲が「宗教を失った社会は道徳も崩壊し、人間は知的野獣となる」と予告した精神的危機に、われわれはあまりにも多岐にわたる課題の前に無力感にうちひしがれてしまいます。

 

 しかしながら、「知法思国の伝統と死身弘法の学風」を継承したわれわれの使命を再認識して、立正安国の大法宣布に精進したいものです。かつてない混迷の社会で布教活動を実践することは不惜身命の信念が必要ですが、そのためには現代の社会に適合する教学が不可欠です。

 実証的な研究や歴史学的な研究は相当な成果があり、多くの論述が発表されていますが、それらの成果にたって、現代に宗祖がおいでならどうされたかという価値観の生きた教学が必要です。脳死・環境・テロ・人権などについて、あるいは男女共同参画社会についてどのように対応するかの統一見解がほしいものです。

 その課題で統一見解が成立すると門連の僧俗を喚起させることができ、統一行動も可能となり、立正安国の輪が広がります。

 

    一切の大事の中に国の亡ぶるは第一の大事なり

 日蓮聖人は日本が世界に類例をみない国であることを鎌倉時代に見抜いておられました。「一切の大事の中に国の亡ぶるは第一の大事なり」といわれており、われわれの生き甲斐の根幹である日本人の精神の大切さを主張されたのです。

 今の日本は教育の荒廃、少年犯罪の増加、家庭の崩壊、児童虐待、環境破壊、そして何より愛国心も規範意識もないものが増加してきた精神的危機の時代であり、「国が融けてなくなる」のかも知れないのです。

 日蓮聖人は災害と政治の混乱の時代に大衆の苦悩を憂い、国が亡ぶるのを憂いて迫害にひるむことなく仏国土実現に生涯を捧げられ日本人の心を覚醒されましたが、日蓮聖人の法華信仰の原点にたって、その精神を蘇らせる精神が最も必要な時ではないでしょうか。

 日本の仏教は世襲制で寺が相続されるようになり、儀礼と慣習に埋没し、葬祭中心に運営されていますので、精神性が衰弱しています。日本が融けてなくならないうちに、日本の心を蘇生させなければなりません。立正安国の精神で蘇生を願う人が次々と地より湧出されることを願うものであります。

 本宗では「人類永遠の平和のため宗祖開祖の教義を宣布」することを目標にかかげていますが、これを理念だけで終わらせないように宗祖開祖のみ心に帰り、五百年の風雪に耐えた伝統を遵守しながら、日蓮聖人門下連合会との連帯を深め、諸課題を解決して合掌運動を実践していきたいものと念じています。

 

 

法華宗真門流 宗務総長  竹内正道

 

 

 

 

 
 




 

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